『AI: ソムニウム ファイル』ほんのりネタバレ感想【全ルートクリア】
『AI: ソムニウム ファイル』、もうやりました?まだ?やってからまた来てください。
ちょっぴりネタバレする感想記事ですので。一応核心は避けたつもり。
AI: ソムニウム ファイルって?
恥ずかしながらこういうアドベンチャーゲームはあまりやったことがなく
なんなら苦手なのですが、そんな僕でもやり終えた後にちょっと本気で泣きそうになるくらいいいゲームだったので感想をば。
ジャンルはアドベンチャー、シナリオは打越鋼太郎さんということでね、僕はやり終えてから知ったのですが『Ever17』で有名な方だそうで。僕もやったことないけど名前は聞いたことある。やばいゲームなんでしょ?いつかやらなきゃな……
それはさておき、
『AI:ソムニウムファイル』ですよ。
いや~~面白かった。ミステリーアドベンチャーっていうのかな?個人的には半分くらいはギャグテイストだと思っているけれど。
でも本筋の重さを考えればちょうどいい塩梅だったのかも。
ゲームとしては
捜査・推理をしながら話を進める捜査パート
重要参考人の夢の中で手掛かりを探すソムニウム(夢世界)パート
の二つを交互にやっていくスタイル。
捜査パートでは
愉快なキャラクター達の掛け合いを楽しみつつ事件を追っていき
ソムニウムパートでは
夢ならではのしっちゃかめっちゃかな選択肢を楽しみつつ夢に出てくる要素から隠された秘密や心情を考察する
これがまた楽しいのなんの。そして分岐はソムニウムパートでしか起こらないので攻略もしやすく、そこらへん親切なゲームでした。
あらすじ
廃園となった遊園地「ブルームパーク」のメリーゴーランドで、左目をくり抜かれた女性の死体が発見された。現場に向かった警察官・伊達は、それが親友の元妻であることに気付く。さらに、被害者の娘であり、伊達と同居している少女・みずきが、血の付いたアイスピックを握りしめて現場に隠れているところを発見する。真実を確かめるため、伊達は対象者の夢に入り込める「Psync装置」を使い、みずきの夢に手がかりを求めて潜り込むが、それは事件の始まりに過ぎなかった。
はい、ゴリッゴリに重いストーリーでした。びっくりした。途中からしんどすぎてアイボゥがいなかったらくじけてたわ。
アイボゥと伊達のコンビが良いんですよ。二人ともがボケとツッコミを兼ねてていちいち会話が面白い。
良さを理解するのには時間を要したけれども(特に伊達が突如として小学生みたいな下ネタを連発することに最初はなかなか戸惑った「提灯怖い!提灯怖い!」)慣れてみればホント良いコンビでした。というかどのキャラも主人公との絡みが面白いんだよね。
個人的には伊達とママのコンビが好き。
「紹介しよう、ママの妹だ」「それは冷蔵庫よ!」
ストーリーの感想
連続殺人事件の真相に驚かされたのが悔しくもあり楽しくもあり……。個人的にはあの人が黒幕なんだろうな~って予想出来てたんですよ。全然違ったね。
最初にやったのがみずきルートだったんですけど、終盤のハチャメチャアクションが「実際だったら開始2秒で死んでそう」な感じで、あまりにもぶっ飛びすぎててクリアした後
「結局犯人はなんかぽっと出の奴だったな」と一回ゲームを手放したんですよ。よくわからんけどクリアしたなと。
応太ルートで真相究明を誓うことに
それから二日ぐらいしてから「まあ~~~~暇だしやるか」と応太ルートやったんですけどこれがもう
心えぐられるえぐられる。マジ応太、きちんと親孝行せえよ。
ふとん、すいとん、あせとんちゃん!とか言ってる場合じゃねえぞマジで。
応太のキャラには中々イライラさせられたのですが、僕も現在こぶしファクトリーというアイドルグループに熱狂中なので他人事とは思えず、個人的にはこの応太ルートで一気に引き込まれました。
いやマジ応太母の夢世界、涙なしにはみれんよマジで。
最初見たときはイカレたキャラデザしてんなって思ってごめんよほんと。いい親子だよ。
ちなみにこのゲーム、
コイツ犯人なのでは?が凄く多い。
勿論主人公が記憶喪失だったりで、なんとなくどんでん返しが待ってるんだろうなとは思っていたけれど、そのイメージがずっとぼんやりしたままで楽しめるから凄い。普通ある程度までいったら、予想つくけどこのゲームにはホントしてやられましたわ。
まさか終盤あんなことになるとはね。
みずきちゃんかわいい
みずきちゃんかわいい。
完全にチート小学生で場合によってはご都合主義の塊になりかねない存在だけれど、それを差し引いてもいいキャラだった。
声優さんも一番好きだったな。って黒沢ともよさんじゃねーか!マジかよ!サンホラの白雪姫じゃないですかよ!!(詳しくは硝子の棺で眠る姫君で検索)
みずきちゃんも中々に健やかに悲惨な子ですが、家族の定義うんぬんの話にはぐっと来ました。伊達と幸せな家庭を築いてくれよな。
500メガトン、あせとんちゃん
家庭といえば、応太、みずきときて忘れちゃならないのが左岸家。
あせとんちゃんも中々ひっかきまわしてくれましたよね。事あるごとに踊りだすから「止まれ!」と言いたくなりましたけど。
左岸家にまつわる謎もかなりあって、ぶっちゃけ終盤はかなり頭を使いました。でも終わってみれば本当にスッキリというか、むしろヒロインあせとんちゃんじゃなくてお母さんの瞳さんなのではとすら。瞳さん幸せになってくれ、末永く幸せになってくれ。
イリスルートは辛いルートですよね。個人的には好きなんですけどね。マインクラフト要素とか。
でもここら辺にくると真相にもかなり近づいていって、
この頃から僕は睡眠時間を犠牲にしていきました。
あとはもう一気に最後まで行きましたね。テンポよく進められるからやめ時がわかんねんだこのゲーム。
夢に入って捜査するっていうシステムは本当に面白みが溢れていますよね。またそれが仕掛けとしても活かされるんだから恐ろしい。作者さんの頭の中どうなってんだろ。
まとめ
かなーり話がややこしいので
なんとなくやっただけでは全貌が把握できないゲームではありますが、ちゃんとテキストをこぼさず読めばストーリーが繋がる良いミステリーでした。
あとはそうだな、主人公がイケメンだった。
あー、アイボゥ欲しいな。ソムニウムスキャン開始!ってやりたいな。続編とかないかなって思っちゃうくらい楽しんだゲームでした。
グランドフィナーレを見て、これは感想書かなきゃと思って勢いで書きましたが、とりあえず、やってみてくださいこのゲーム。
笑いあり涙ありくっだらない下ネタありグロありで
てんこ盛りですから。
こんだけ盛り盛りなのに胸焼けしなかったのはひとえにテンポの良さなんだろうな。
皆、『AI: ソムニウム ファイル』やってみてね。
しばらく僕はグランドフィナーレの映像を永遠にみる装置と化します。それでは。